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3月17日(火)S3#11 『父の記憶』 二つの事件の類似点には、公開されていない特徴も含まれており、同一犯による犯行と考えられる。しかし同一犯だとしたら、27年もの間、犯人は何をしていたというのか。第3の被害者モーリー・マッカーシーは、パーティの最中、ボーイフレンドがほんの1分目を離した間に連れ去られた。同一犯なら60近い年齢のはずだが、相手に抵抗を許していないことから、犯人はかなりの体力と土地勘がある人物と考えられた。 ■最初の被害者 BAUは27年前の事件の捜査にあたった保安官のジョン・コールフィールドから話を聞く一方でこの27年の間に似通った犯行がないか調査。ガルシアは、1980年よりさらに1年前、監禁・拷問されたが、自力で逃げ出して助かった、カレン・フォーリーという女性がいたことを突き止めた。しかし当のカレンは誘拐事件は狂言だったと言い張り、何も語ろうとしない。しかしカレンには奇妙なところがあった。事件のことを語らないだけでなく、現在また、類似事件が起きていると聞いても、一向に恐がるそぶりを見せないのだ。ロッシはそんなカレンの様子から、彼女が犯人は誰なのか、そしてその人物がもう犯行ができないことを知っていると判断。コールフィールド元保安官に、当時20代半ばで、被害者を拷問・監禁できる納屋やガレージを持っており、事件直後に死ぬか、町を離れた人物がいないか尋ねた。元保安官はその頃、コンバインに巻きこまれて死亡した人物がいることを思い出した。こうして27年前の犯人は、ロバート・ウィルキンソンであることが判明した。 ■父親の犯罪 では、現在の犯行を行っているのは誰なのか。模倣された中には未公表の情報も含まれていることから、犯人は、ロバート・ウィルキンソンの友人か家族だと考えられる。ロバートの一人息子チャーリーは、15のときに猫を殺した過去があった。しかしウィルキンソンの息子はチャーリーだけではなかった。最初の被害者、カレン・フォーリーも事件後、息子を出産していたのだ。カレンは父親が忌まわしい殺人犯であることを隠すために、ずっと息子に作り話を聞かせていた。カレンが誘拐は狂言だったと主張するのも、息子に父親の正体を秘密にしているからだったのだ。しかしスティーヴンは、納屋にあった古い新聞を読んで、自分の出自に気づいていた。そのことを知ったカレンは、ようやく事件のことを話しはじめる。犯人は誘拐後、納屋に監禁。毎晩音楽をかけては、無理に踊らせ、陵辱を繰り返していたのだ。 ■息子の犯罪 ウィルキンソン農場に向かったホッチたちは、納屋で拷問と殺害の痕跡を発見する。しかしチャーリーの姿も、モーリーも農場にはいなかった。その後チャーリーの部屋から、父親ロバートの日記が発見される。子供の頃から残虐な衝動を抱えていたチャーリーが、自分のルーツを求めて父親の日記を読み、その犯行を模倣したのだ。監禁場所の捜索の協力のため農場にやってきたカレンは、恐怖と戦いながら、自分が拷問された場所に立った。しかしそこでメアリーを目にしたカレンは、妻である彼女が犯罪を見過ごしていたことをなじる。責められたメアリーは、自分は出産前で実家に帰っていたが、戻ったときに納屋を見て夫の犯行に気づき、殺害したと告白する。生まれてくる子供を守るために、事故を装って殺したのだ。 その後、カレンの記憶から監禁場所が判明し、モーリーたちは無事救出された。しかしチャーリーはそこにもいなかった。メアリーから立ち回りそうな場所を聞き出したBAUは、父親のロバートが好きだった戦場跡に急行する。ところが、まさに彼らがその場所にたどり着こうという瞬間、一発の銃声が響いた。なんと身重のチャーリーの妻クリッシーが、夫を撃ち殺したのだ。駆けつけた捜査陣に対し、彼女は「襲われたの、仕方なかった」と答えるのだが……。 【格言】 「父親が何者であったかはどうでもいい。問題は記憶に残る姿だ」 アメリカの詩人アン・セクストン(1928年~1974年)の言葉。セクストンは1967年にピュリッツアー賞を受賞した詩人。1974年に自殺した。 「純真な子ども 軽やかに息をはずませ 全身に命を感じるこの子は 死というものを知らない」 英国のロマン派を代表する詩人ウィリアム・ワーズワース(1770年~1850年)の言葉。引用は「私たちは7人よ」という詩の冒頭。この詩は、「兄弟は何人いるの?」という問いかけに対し、「コンウェイ